| Neuro Matrix
ニューロマトリックスというワークフレームにおいて、痛みとは脳で生成されるニューロンネットワークのパターンであり、脳からのアウトプットである。体から脳へと送られるインプット信号は侵害受容であり、痛みの要素の一つである。
| Neuritis
皮神経・末梢神経の慢性炎症が、慢性痛における侵害刺激の主な要素。神経への血液と酸素の流入や、炎症物質の排出を徒手療法で促す。
| Un-loading
Loadingは負荷を与えること。Unloadingは負荷を減らすこと。神経へ負荷を与えるのではなく、神経内外の負荷を減らすこと。強い刺激を与えると余計に炎症する可能性があるので、優しく流れを変えていく必要がある。
| Withdrawal Reflex
逃避反射、つまり筋性防御のこと。筋肉の硬さや姿勢の歪みは、痛みの原因ではなく結果である。
| Critical Thinking
既存の概念における前提条件を批判的に吟味することで、本当の真実を突き止めようとする信念や思考態度のこと。
Dermo Neuro Modulating
Dermo=皮膚
Neuro=神経
Modulating=変化
Dermo Neuro Modulating=DNMは、筋肉や関節ではなく、全身にある皮神経や末梢神経にアプローチする21世紀の徒手療法。痛みは神経系により生み出されている複雑な現象であるという、最新のペインサイエンスに基づいた理論に基づいている。対話的&相互作用的に進めていき、痛みを一切与えない優しい方法である。
開発者は、カナダに住む女性の理学療法士「Diane Jacobs」先生。世界中の勉強熱心なプロのセラピストから尊敬を受けている。
今では全世界21カ国以上に広がり、「次世代の最先端の徒手療法」とセラピストから絶賛。
大倉山のDNM LABは、アジアで初めて認定された、DNM国際認定指導者によるケアが受けられる日本で唯一の整体サロン。
| What is the DNM ?
DNM/デルモニューロモジュレーティングとは、Dermo=皮膚、Neuro=神経、Modulating=変化、という意味です。皮膚の神経/皮神経や末梢神経を変化させる、疼痛科学と神経科学をベースにしたアプローチです。末梢神経や皮神経の絞扼(締めつけ)が、押すと痛みを感じる圧痛点の原因であると考えています。なぜなら、末梢神経には血管が並走しており、その血流が絞扼や圧迫や伸長などにより血流が滞り、神経内の侵害受容性線維を刺激することで起こるからです。実際には皮膚の神経であれば皮神経と血管が変化するようにスキンストレッチ=皮膚の伸展を行います。筋肉の中などを通る深い神経は、関節を曲げることで神経自体を短く太くして血流を促します。結果的に圧痛点はなくなり、疼痛もなくなり、可動域も増えます。神経系が警戒しないようテクニックは優しく、ゆっくり、軽く行います。また、筋肉の持続的な収縮状態は、侵害刺激による脊髄反射が原因であって筋肉が原因ではないと考えています。他の徒手療法ではあまり重視していなかった神経系を大切にすることで、いままでの徒手アプローチと合わせ、活かす事ができると考えています。
| DNM Approach
DNM Skin Stretch
Dycemという特殊なゴムフィルムを使い、皮膚をストレッチします。持続的にその状態を保つことで、皮神経の血流が改善され、奥の末梢神経まで影響を及ぼします。DNMのメインテクニックの一つであり、脳への影響をも与える非常に効果的なテクニックです。
DNM Positional relaxation
深い神経が、短く太くなり血流が増えるポジションに腕や脚をもっていき、しばらくキープする方法です。深い末梢神経の血流を促し、神経コンテナを広げて神経の循環を優しく促していきます。
文京学院大学 教授/学長
医学博士・理学療法士
福井勉先生
2018年の春から秋にかけてCanada、Western大学で在外研究の機会を得た。おりしもその間の5月にManitoba州Winnipegで開催されたDiane Jacobs氏本人のDermoNeuroModulating(以下DNM)のワークショップに参加した。彼女はとてもフレンドリーで意見交換にも長時間笑顔で応じてくれた。また理学療法士としての長年の経験から有効な方法の模索をしてきたことが様々な場面で伺えた。今まで全く異なる方法で皮膚に対する治療を考えてきた自分にとっては、共通する考えが多いことにも驚かされると同時に、small worldとばかり思ってきた世の中の不思議な巡りあわせを感じた。DNMは思っていた通り非常にソフトな治療技術であり、疼痛は全く伴わない。またゆったりとした環境下で行われることで、皮膚の有する様々な機能を引き出す力があると感じた。近年疼痛は、慢性疼痛が与える社会的影響もあって注目されており、定義も変化してきている。侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心理社会性疼痛などに分類されることが多いが、そのほとんどに神経が関わっている。特に器質的障害としては扱えなくなっており、その疼痛自体のとらえ方自体の変革期なのかもしれない。その点でもDNMは神経への着目について、とても独創的であり疼痛治療に対する大きな先見性を感じた。DNMは疼痛に対して痛みを伴わない優しい治療を提供しており心地よさを感じるが、その治療は強力な武器になると考えられる。皮膚は脳と同じ外胚葉由来であることから近年では新たな自己判断能も数多く発見されている。恐らくこの方法はこれからまだ発展していくことが予想されるが、世界の多くの治療者にも影響を与えるものと予想される。
文京学院大学 福井勉
整形外科医認定マッサージセラピスト
TEACHES DNM認定資格者
ジェイソン・エリクソン
I am happy to see dnm Japan is providing information about DermoNeuroModulating (DNM) for manual therapists.I will recommend it to everyone fluent in Japanese that want quality information about DNM!
Jason Erickson
DNM Japanが、DermoNeuroModulating (DNM)についての情報を、徒手療法家向けに提供していることを嬉しく思います。DNMに関する質の高い情報を求めている日本の皆さんにお勧めします。
ジェイソン・エリクソン
http://healthartes.com/
ふれあい横浜ホスピタル
整形外科部長 整形外科医
青田洋一先生
~殿皮神経への手術で有名な先生~
TV名医とつながる!
たけしの家庭の医学などに出演
上殿皮神経、中殿皮神経障害に対しての新しい試みでしょうから、発展する可能性を感じます。
整形外科医 青田洋一
ペインサイエンス理論に基づくコラム集はこちらをご覧ください。