◉自分で痛い部位やコリを強く押してはいけない。
痛い部位を、「あ〜ここが痛いのよね」と手や道具を使って、強く押していませんか?
それは今すぐやめてください。
強く押すと、一時的な「痛気持ちよさ」は味わえますが、逆に筋肉はどんどん硬くなります。
同じように、トントン叩いたり、子供に強く叩かせたりするのもやめましょう。
棒などの道具を使うのは、もってのほかです。
しかし、なぜ筋肉が硬くなってコリができるのでしょうか?
◉神経を守るために筋肉は硬くなっている。
神経の循環が悪くなって浮腫んだり、軽い炎症が起きると、神経を刺激から守るために筋肉が硬くなります。
つまり、神経を守るために硬くなっているのであって、筋肉が硬いから痛いのではないのです。
そこをぐいぐい強く押してしまうと、筋肉は神経を守るためにもっと硬くなります。つまり悪循環を引き起こすのです。
優しく神経内の流れをよくしてあげれば、自然と筋肉は柔らかくなり、コリはなくなります。
そういう自然な変化は長期間続きます。
痛みを与えても一時的には筋肉は弛緩しますが、それはタンスなどにぶつけた時に力が入らなくなるのと同じ現象です。
少ししたら余計に硬くなってしまいます。
◉日常生活でやらない方がいいセルフケア。
・自分でコリは強く押さない
・他人からも強く押させない。
・トントン叩かない。
・道具も使わない
これらのことを守るだけでも、コリや筋肉の緊張は少しづつ減っていきます。
日常的な習慣を変えることが重要なのです。
しかしセルフケアとしてどうすれば良いのでしょうか?
◉皮膚を優しく伸ばしたり動かせば良い
セルフケアのオススメは、痛い部位の皮膚を、痛くない範囲で優しく2〜3分伸ばしたり、優しく軽く動かすことです。
ただし、皮膚の良い方向性は、ご自身の心地よいor楽という感覚に従ってくださいね。
テレビなどでも筋膜リリースと言って痛みを出るくらい皮膚をつまんでとか、揺らして、というセラピストもいますが、あれは大きな間違いです。
筋膜は痛みの原因ではなく、ただの硬い結合組織にすぎません。
大切なのはそこを通過する、皮神経や血管なのです。
ですので、痛みを与えず心地よい範囲で皮膚を伸ばしたり動かしたりしてください。
ポイントは優しくですよ^_^