筋膜は手でリリースできないし
剥がせない。
最近、TVでも取り上げられている「筋膜リリース」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
筋膜とはファッシアといい、全身の色々なところを覆う、線維性の結合組織です。
つまり、硬い組織です。
数々の研究から、硬い結合組織を手で永続的に変形させることはできないと言われています。
つまり、筋膜はリリース(解放)することも、剥がすこともできません。
もし、ものすごい強い力でできたとしても、それは損傷になるので、痛みが出て炎症して、余計硬くなるのです。
傷跡がしばらくしたら硬くなるのと同じです。
つまり何の意味もないどころか、痛みを当たる筋膜リリースは百害あって一理なしです。
水分の移動が起こっているという説もありますが、水分の偏りなんて痛みのない人でも生じる可能性は高く、それなら運動すれば良いことになっていまします。
また、ゾルゲルという水分の粘度、ドロドロやサラサラを変えているということを言うセラピストもいますが、それは数分で元に戻ってしますし、それならお風呂に入れば十分です。
手と同じようにローラー状のもので筋膜へアプローチするものもありますが、あれも筋膜ではなく、皮膚層の水分の移動、浮腫が減少するだけです。痛みを与えたら慢性痛への道に進んでしまいます。
流行っているからといって「筋膜」と言う単語に惑わされないでください。
筋膜を貫通して、痛みへの関連性が高いのは「皮神経」です。
皮神経に優しくアプローチしているセラピストを選んでください。