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◉肩こり/首こりの原因になる神経。腋窩神経について。
本日は、肩こりや手の痺れの原因となる腋窩神経についてお話していきます。
◉腋窩神経とは?
上の図の緑色のラインが腋窩神経(えきかしんけい)です。
脇の後ろあたりに分布しており、筋肉や骨の間から出てくる部位で圧迫されたりする神経です。
三角筋という肩の筋肉もコントロールしていて、さらに二の腕の皮膚もこの腋窩神経が伸びています。
つまり、肩の動き全般に影響を与え、さらに三角筋や二の腕や脇の後ろの痛みや痺れの原因になる重要な神経なのです。
◉肩こり、首こり、腕のしびれの原因に。
この腋窩神経は、四辺形間隙というスペースから出ています。
このスペースは、上腕三頭筋(二の腕の筋肉)、肩甲骨と上腕に付着している大円筋と小円筋に挟まれてできた空間です。
パソコン姿勢のように腕を伸ばして前に突き出したりすると圧迫されてしまいます。
また、腕枕をしながら寝たりする姿勢でも影響を受けます。
すると、肩のあたりや首が凝ったような不快感が現れたり、腕や指がしびれる場合もあります。
◉日常生活で気をつけること。
パソコンや執筆など、腕を前に伸ばし続ける姿勢をあまりやらないこと。
腕を頭の後ろに組んで長時間寝ないこと。
これらのことを守るだけでも神経への負担は減ります。
◉腋窩神経への施術は何をするの?
神経の循環を促すために、圧痛が減る方向を選び、そのポジションをキープするDNMポジショナルリラクゼーションを行います。
また皮神経もあるのでDNMスキンストレッチも組み合わせて行います。
どちらも優しく行うことが肝となります。
また、日常生活動作からの負荷も大きい神経なので、日常生活を改善するアドバイスも合わせて行う必要があります。